モンタギュー文法からGPSGへ-イディオムの構成性をめぐるモデル理論の修正21


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*Stucky(1983). S. 80。
*Gazdar et al(1985). S.44. GPSGのLP既読に対して、Uszkoreit(1986)がドイツ語の語順を検討し、修正案を出している。ドイツ語は、固定されたクラス(z.B. Det<N, [MC, +]<X, X<[MC, -](MCはMain Clause、Xはカテゴリー全体の集合上の変項)と自由なクラス(定動詞の項)からなる部分的に自由な語順を持つ言語である。 
a) Dann wird der Doktor dem Patienten die Pille geben.
b) Dann wird der Doktor die Pille dem Patienten geben.
 a)、b)双方を認可するために、平叙文の定動詞が取るNP分布に関し、非統語的要素も含めた相互作用のある5つの基準を設定している。例、1 AGENT<THEMA、2 AGENT<GOUL、3 GOUL<THEMA、4 [FOCUS―]<[FOCUS+]、[PPRN+]<[PPRN―]。相互作用とは、5つの規則のうち何かが侵されていても他の規則が満たされていれば、認可されるという意味である。a)は4に関して、b)は3に関して規則違反だが、それぞれ3、4がこれを補っている。(ibid.S.895)

花村嘉英(2022)「モンタギュー文法からGPSGへ-イディオムの構成性をめぐるモデル理論の修正」より

シナジーのメタファー1


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