【付録】旧約聖書 創世記の内容
◆ エサウは狩猟者、野人となり、ヤコブは穏やかで天幕に住んでいた。イサクは鹿肉が好物のためエサウを愛し、リベカはヤコブを愛した。ある日エサウが疲れ果てて帰宅し、赤いものをヤコブに求めた。ヤコブはエサウの長子権と引き換えにパンと豆を与えた。(旧約聖書 創世記二十五章)
◆ ラケルの子ヨセフは、17歳のとき、兄弟たちと羊の群れを飼っていた。しかし、兄弟たちの悪い噂を父ヤコブに告げた。父イスラエルはヨセフに言った。兄弟たちがシケムで羊を飼っている。ヨセフもそこへ行ってともに働けと。しかし、兄弟たちはシケムを出てドタンに移り、ドタンに来たヨセフを殺そうと計画する。兄弟はヨセフを穴に入れた後、ヨセフをイシマエル人に売り、エジプトへ連れて行かせた。小説でシケムに行くのは、ヤコブであり、ヨセフではない。(創世記三十七章)
◆ ユダの姦淫。ユダはイエス・キリストの下僕またヤコブの兄弟である。(ユダの手紙を参照すること。)(創世記三十八章)
◆ ヨセフは獄屋に主とともにいて、慈しみを垂れ、ヨセフのなすことを栄えさせた。ヨセフは主人のエジプト人の妻と関係を持たなかった。(創世記三十九章)
◆ ヨセフが給仕役と料理長の夢を解き明かす。(創世記四十章)
◆ バロがヨセフに夢を明かすと、エジプトの国が滅びることがないように神が告げる。ヨセフはエジプトの国を巡る。ヨセフがエジプト王バロの前に立ったのは三十歳のとき。豊作後の飢饉でも食物がヨセフの穀蔵に残っていた。(創世記四十一章)
◆ ヤコブは、エジプトに穀物があるので買いにいくようにと息子たちに言った。ヨセフと十人の兄弟(本当は十二人)はエジプトへ行き、穀物を買い、カナンに帰って来た。(創世記四十二章)
花村嘉英(2019)「「ヨセフとその兄弟」の「ヤコブ物語」から見えてくるファジィ測度について」より