パトリック・モディアノの「廃墟に咲く花」で執筆脳を考える5


分析例
(1)侯爵が唐突な消え方をする場面。
(2)文法2 テンスとアスペクト、1は現在形、2は過去形、3は未来形、4は現在進行形、5は現在完了形、6は過去進行形、7は過去完了形。 
(3)この小論では、「廃墟に咲く花」の執筆脳を「脈絡のない心像と虚無からの解放」と考えているため、意味3の思考の流れ、心像に注目する。   
(4)意味1①視覚②聴覚③味覚④嗅覚⑤触覚 、意味2 ①喜②怒③哀④楽、意味3心像①あり②なし、意味4振舞い ①直示②隠喩③記事なし、人工知能 心像①あり②なし、虚無からの解放①あり②なし。 
 
A 解き明かされぬ謎と後ろめたさ=②聴覚+③哀+①あり+①直示という解析の組を、①脈絡のない心像+②虚無からの解放という組と合わせる。  
B 解き明かされぬ謎と後ろめたさ=④現在進行形+⑤触覚+③哀+①あり+①直示という解析の組を、①脈絡のない心像+②虚無からの解放という組と合わせる。 
C 解き明かされぬ謎と後ろめたさ=④現在進行形+①視覚+③哀+②なし+②隠喩という解析の組を、①脈絡のない心像+②虚無からの解放という組と合わせる。  
D 解き明かされぬ謎と後ろめたさ=④現在進行形+①視覚+③哀+②なし+①直示という解析の組を、①脈絡のない心像+②虚無からの解放という組と合わせる。
E 解き明かされぬ謎と後ろめたさ=④現在進行形+①視覚+③哀+②なし+①直示という解析の組を、①脈絡のない心像+②虚無からの解放という組と合わせる。

結果  表2については、テキスト共生の公式が適用される。

花村嘉英(2021)「パトリック・モディアノの『廃墟に咲く花』の執筆脳」より


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です