分析例

1　山椒魚と蛙が口論する場面。 　　
2　この小論では、「山椒魚」の執筆脳を「異化と創造」と考えているため、意味3の思考の流れ、異化に注目する。 　
3　意味1①視覚②聴覚③味覚④嗅覚⑤触覚 、意味2 ①喜②怒③哀④楽、意味3異化①あり②なし、意味4振舞い ①直示②隠喩③記事なし
4　人工知能 ①異化、②創造　 　　
　
テキスト共生の公式 　　
　
ステップ1：意味1、2、3、4を合わせて解析の組「翻訳調と異化」を作る。
ステップ2：自分を山椒魚へ異化しながら、新たな文体を創出しているため「異化と創造」という組を作り、解析の組と合わせる。

Ａ：①視覚＋①喜＋①あり＋①直示という解析の組を、①異化＋②創造という組と合わせる。
Ｂ：②聴覚＋②怒＋①あり＋①直示という解析の組を、①異化＋②創造という組と合わせる。
Ｃ：②聴覚＋②怒＋①あり＋①直示という解析の組を、①異化＋②創造という組と合わせる。　
Ｄ：②聴覚＋②怒＋①あり＋①直示という解析の組を、①異化＋②創造という組と合わせる。
Ｅ：②聴覚＋③哀＋①あり＋①直示という解析の組を、①異化＋②創造という組と合わせる。 　　

結果　表2については、テキスト共生の公式が適用される。

花村嘉英（2020）「井伏鱒二の『山椒魚』の執筆脳について」より