モンタギュー文法からGPSGへ-イディオムの構成性をめぐるモデル理論の修正15


 関数実現(Functional Realization: FR)は、タイプaとマルチセットS(有限回繰り返される同一要素を含む集合)を入力都市、関数適用の際、要素の複数買いの使用を禁止する制限およびタイプaのILの適切な表現を条件とする集合が出力となる。* こうして(10)のID規則、それに対するLP規則、素性に関する諸条件、(15)のタイプ割り当ておよびタイプ駆動の翻訳を経て、(11‘‘)の木が認可される。

(11‘‘)  S, lesen‘(ein‘(Buch‘))(ein‘(Mann‘))
         △             
NP, ein‘(Mann‘) VP, lesen‘ (ein‘(Buch‘))
    △       △
Det, ein‘ N1, Mann‘ V [2], lesen‘ NP, ein‘(Buch‘)
    |           △
 Ein N[1], Mann‘ liest Det, ein‘ N1, Buch‘
       

花村嘉英(2022)「モンタギュー文法からGPSGへ-イディオムの構成性をめぐるモデル理論の修正」より


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です