Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性-モンタギュー文法による形式意味論からの考察8


R1 主語と述語(N, V→Satz)に関する規則

(1) Heinrich lächelt. (1)を翻訳する際、必要な規則はÜ R1とÜB1である。
ÜR1 S1(S2)= df S1(in(S2))= in(S2)∈S1、S1∈N、S2∈V
ÜB1 固有名詞、代名詞に関する規則
 Heinrich= df{p|in (Heinrich)∈ P}={[in(Hainrich)]}
 Er(n)= df{p|x(n) ∈ P}

翻訳
1 in(lächeln)∈ Heinrich  ÜR1
2 in(lächeln)∈{p|in(Heinrich)∈P} ÜR1
3 in(Heinrich)∈ in(lächeln)挿入規則
4 in(Heinrich)∈ lächeln 上下打消し(内包と外延の関係から)

R2 冠詞(Art、Subst → N)に関する規則

(2) Jede Hexe seufzt. (2)はの翻訳には、ÜR2、ÜB4が必要となる。
ÜR2 S1(S2)= S1(in(S2))、S1∈Art、S2∈Subst
ÜB1 jeder ={PQ|∀x(x ∈ P → x ∈ Q)}
ein = PQ|∃x(x ∈ P ⋀ x ∈ Q)}
kein ={PQ|~∃x(x ∈ P⋀ x ∈ Q)}
der ={PQ|∃x(ex(P)={x}⋀ x ∈ Q}

翻訳
1 in(seufzen)∈ jeder(Hexe)ÜR1
2 in(seufzen)∈ jeder(in(Hexe))ÜR2
3 in(seufzen)∈{PQ|∀x(x ∈P→x ∈ Q)}ÜB4
4 in(seufzen)∈{P|∀x(x ∈ in(Hexe)→x ∈ P)}挿入規則
5 in(seufzen)∈{P|∀x(x ∈ Hexe → x ∈ P)}上下打消し
6 ∀x(x ∈ Hexe → x ∈ seufzen)挿入規則、上下打消し

花村嘉英(2020)「Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性-モンタギュー文法による形式意味論からの考察」より

シナジーのメタファー1


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