中国から日本に伝わったことばや文化について7


4.生活一般
 
4.1 音楽  

 中国の音楽で雅楽の楽器は、管楽器(かんもの)、弦楽器(ひきもの)、打楽器(うちもの)に大別される。雅楽の合奏では、琵琶や琴といった弦楽器がリズム楽器となる。西洋音楽ではこれがメロディーにあたる。主旋律は、管楽器である笛が担当することになっている。
 明の時代の1392年に明の皇帝が琉球王国へ音楽隊を派遣した。唐栄と呼ばれ、沖縄の那覇にある首里城で王府の役人に中国音楽を教授したり、中国の文化を伝えたりした。琉球との交易、外交の仕事にも従事した。使節団の編成は、毎回25、26名であった。琉球からも役人が中国へ留学した。しかし、琴楽は沖縄に定着しなかった。琉球の楽器やその演奏法が中国と似ていたためである。

花村嘉英(2018)「中国から日本に伝わったことばや文化について」より

シナジーのメタファー2


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