ゴーディマと意欲2


人間の精神活動

 人間の精神的な活動とは、心の表出と言われる言語、記憶、感情、思考、意欲、判断、知能(適応能力)などのことである。これらの活動は、一般的に脳によって生み出されている。脳を部位ごとに見てみると、前頭葉の前頭前野皮質は、人の脳の活動でも特に、意志、計画、意欲、感情を管理し、前頭葉の上部では運動を、側頭葉の近くでは言語の発音を処理している。頭頂葉は、判断や理解を管理し、前頭葉との境界に体性感覚が走っていて、触覚、痛覚などの皮膚の感覚、内臓の痛覚などを調節する。また、側頭葉との境界に味覚の機能がある。後頭葉は、視覚の情報を処理している。

大脳皮質の役割分担

区分役割
前頭葉・前頭連合野思考、意志、計画、意欲、感情、判断、自己抑制
前頭葉・運動連合野運動の開始や手順を計画
前頭葉・運動野運動連合野の指示に基づき、運動の指令を発信
頭頂・体性感覚野触覚、痛覚、深部感覚などの受け取り
頭頂連合野判断、理解、感覚情報の統合
側頭葉・聴覚野聴覚情報の受け取り
側頭連合野知識、記憶、言語の理解
視覚連合野視覚情報の判断、認識
視覚野視覚情報の受け取り
ブローカー野言語の表出:書く、話す
ウェルニケ野言語の理解:読む、聴く

花村嘉英(2018)「『ブルジョワ世界の終わりに』から見たゴーディマの意欲について」より抜粋、分析法は、森鴎外の「山椒大夫」と同じ。

シナジーのメタファー3


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