1 最初は不安度に差がないと予測する。しかし、男性と女性の平均値を取ると、男 1.4、女 1.3になる。但し、この差は誤差の可能性がある。
2 不安度の1、2は独立変数であり、それにともなう不安度1、2は、従属変数になる。
3 独立変数そのものの1、2が要因で、独立変数が実際にとる値、不安度が水準になる。
4 ここでは、どちらの水準も同じ標本からデータを集めているため、具体度という要因は、参加者内要因になる。
5 得られた有意確率(p値)を有意水準と比較する。危険率は通常5%未満のため、ここではt検定を採用する。
6 t検定では、二つの平均の差を表す統計量(t値)、データの規模を表す自由度(df)、p値(p-value)を報告する。
[不安度のt検定]
男 1.4、女 1.3、よってt値=0.1。
自由度は、独立した標本の個数から1引いたものである。よってdf=8。
p値は、0.02にする。ここでは5%以下のため、帰無仮説の差がないを採択する。
花村嘉英(2019)「心理学統計の検定を用いてナディン・ゴーディマの「The Late Bourgeois World」を考える」より