カテゴリーとして、自覚症状と検査で治療があるかどうかの件数を考える。
表2 観測データ
安寿 誘発3 行動2 縦計5
厨子王 誘発4 行動1 縦計5
誘発 安寿3 厨子王4 横計7
行動 安寿2 厨子王1 横計3
① 安寿で創発ありのカテゴリー。10 x 5/10 x 7/10 = 3.5
② 安寿で創発なしのカテゴリー。10 x 5/10 x 3/10 = 1.5
③ 厨子王で治療ありのカテゴリー。10 x 5/10 x 7/10 = 3.5
④ 厨子王で治療なしのカテゴリー。10 x 5/10 x 3/10 = 1.5
表3 期待度数
甚五郎 創発あり3.5 創発なし1.5
蜂谷 創発あり3.5 創発なし1.5
カイ二乗検定は、表2と表3の差を計算する。(観測データ-期待度数)2 / 期待度数の公式で各カテゴリーを計算すると、表4になる。
表4 差の計算
自覚 治療あり0.07 治療なし0.17
検査 治療あり0.07 治療なし0.17
カイ二乗検定は、表4の値を全て足したものになる。0.07 +0.07+0.17+0.17=0.48
カイ二乗値、つまり、観測と期待度数の差は、0.48になる。
花村嘉英(2021)「森鴎外の『山椒大夫』でカイ二乗検定を考える」より
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