阿部公房の「飢餓同盟」で執筆脳を考える5


分析例

1 森四郎は飢餓同盟員であることを認める場面。
2 この小論では、「飢餓同盟」の執筆脳を「視覚と心的活動」と考えているため、意味3の思考の流れ、視覚に注目する。  
3 意味1①視覚②聴覚③味覚④嗅覚⑤触覚 、意味2 ①喜②怒③哀④楽、意味3異化①あり②なし、意味4振舞い ①直示②隠喩③記事なし  
4 人工知能 ①視覚、②心的活動     
 
テキスト共生の公式    
 
ステップ1:意味1、2、3、4を合わせて解析の組「アイロニーとユーモア」を作る。
ステップ2:現実を寓話と見る眼と現実を非現実と感じる心が購読脳の出どころと考えているため、「視覚と心的活動」という組を作り、解析の組と合わせる。  

A:①視覚+①喜+②なし+①直示という解析の組を、①視覚+②心的活動という組と合わせる。
B:①視覚+④楽+②なし+①直示という解析の組を、①視覚+②心的活動という組と合わせる。  
C:[①視覚+②聴覚]+④楽+②なし+①直示という解析の組を、①視覚+②心的活動という組と合わせる。 
D:①視覚+③哀+①あり+②隠喩という解析の組を、①視覚+②心的活動という組と合わせる。
E:①視覚+③哀+①あり+①直示という解析の組を、①視覚+②心的活動という組と合わせる。   

結果  表2については、テキスト共生の公式が適用される。

花村嘉英(2020)「阿部公房の『飢餓同盟』の執筆脳について」より


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