分析例
1 初江が鮑取り競争で勝利する場面。
2 この小論では、「潮騒」の執筆脳を「本歌取りと挑戦」と考えているため、意味3の思考の流れ、本歌取りに注目する。
3 意味1①視覚②聴覚③味覚④嗅覚⑤触覚 、意味2 ①喜②怒③哀④楽、意味3本歌取り①あり②なし、意味4振舞い ①直示②隠喩③記事なし。
4 人工知能 ①本歌取り、②挑戦
テキスト共生の公式
ステップ1:意味1、2、3、4を合わせて解析の組「純潔と平和」を作る。
ステップ2:ギリシアの古典を本歌としてその日本化及び現代化に挑戦しているため、「本歌取りと挑戦」という組を作り、解析の組と合わせる。
A:①視覚+③哀+②なし+①直示という解析の組を、①本歌取り+②挑戦という組と合わせる。
B:⑤触覚+③哀+②なし+①直示という解析の組を、①本歌取り+②挑戦という組と合わせる。
C:①視覚+①喜+②なし+①直示という解析の組を、①本歌取り+②挑戦という組と合わせる。
D:⑤触覚+④楽+②なし+①直示という解析の組を、①本歌取り+②挑戦という組と合わせる。
E:①視覚+①喜+②なし+①直示という解析の組を、①本歌取り+②挑戦という組と合わせる。
結果 表2については、テキスト共生の公式が適用される。
花村嘉英(2020)「三島由紀夫の「潮騒」の執筆脳について」より