モンタギュー文法の意味公準について考える-階層的な様相表現を中心にして20


注釈

1頁
*Duden(1984)S.768。但し、自然言語の様相としては、認識的、意思的、義務的、資質的、主張的の五種類があり(Reinwein(1977)S.185)、これらの機能を果たす対象としては、法と呼ばれる、時制、態、人称、数と並ぶ定動詞の取りうるカテゴリーの一つ、即ち、ドイツ語では、直接法、接続法1、2、命令法として現れる定動詞の4形態および話法の助動詞、様態の副詞、haben oder sein+zu不定詞などが考えられる(Brinkmann(1962)S.345)。
 例えば、認識的様相のうち、可能性がでる表現は、以下の通りである。
A Es ist möglich, daß Paul die Prüfung besteht.
B Möglicherweise besteht Paul die Prüfung.
C Paul kann die Prüfung besteht.
*命題論理の規則
A基本命題a、b、c、d、eは、論理式である。
B ∧(連言)、V(選言)、¬(否定)、→(含意)、(同値)を導入する。
C Aが論理式であれば、¬Aも論理式である。
D A、Bが論理式であれば、A→Bも論理式である。
E 論理式の真偽を決める。
*述語論理の規則
A命題論理の規則。
B個体定項、個体変項は、項である。
C t1・・・tnが項で、Pを述語変数とすると、P(t1・・・tn)は基本論理式である。
D Aが論理式であり、xが個体変項であれば、∀xA、∃xAは式である。
E 論理式の真偽を決める。

2頁
*Montague(1974). p.258。

3頁
*ヒューズ・クレスウェル(1981)、46頁。

4頁
*内田(1978)157頁。
*Montague(1974). p.251、p.256、p.258、p.259、p.261。

6頁
*DeCarrico(1980). p.17。
*Montague(1974).p.263。

花村嘉英(2022)「モンタギュー文法の意味公準について考える-階層的な様相表現を中心にして」より


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