(2)ドイツの特許制度
日独特許審査ハイウェイについて、日本国特許庁とドイツ特許庁は、特許審査ハイウェイプログラムを2008年3月から2年間の予定で実施し、その後2年間延長することで合意した。申請要件は諸々あるが、出願の際にドイツ語で作成した書類をドイツ特許庁に提出しなければならい。但し、1998年11月よりドイツ語以外の言語でも書類の提出が可能になった。そこで、日本語による明細書も受理されるようになった。その場合、ドイツ語の翻訳文を出願日から3ヶ月以内に提出しなければならない。つまり、翻訳文の管理も仕事を円滑に進める上で重要になってくる。(ウェブサイト「ドイツ産業財産権制」より)
【ドイツ語バイオ】
Die vorliegende Erfindung betrifft eine Zelle, die ihrem Wildtyp gegenüber derartig genetisch verändert ist, dass sie eine relativ zu ihrem Wildtyp verringerte ppGppase-Aktvität aufweist und bevorzugt eine essentielle Aminosäure, noch bevorzugter eine von Serin abgeleitete essentielle Aminosäure, am bevorzugtesten Methionin oder Tryptophan,überproduziert, ein Futtermitteladditiv umfassend eine solche Zelle, ein Verfahren zur Herstellung einer eine von Serin abgeleitete essentielle Aminosäure, bevorzugt Methionin oder eine aromatischen essentiellen Aminosäure, insbesondere Tryptophan, überproduzierenden Zelle, umfassend Herstellen einer Zelle mit einem Knock out eines für eine ppGppase kodierenden Gens, sowie ein Verfahren zur Herstellung einer von Serin abgeleiteten essentiellen Aminosäure davon umfassend die Schritte a) Kultivieren der Zelle nach dem ersten Aspekt der vorliegenden Erfindung oder einer seiner Ausführungsformen und b) optional: Aufreinigen der Aminosäure.(特許データセンターの資料より)
【和訳】
本発明は、野生型と比べて細胞がppGppase(3’-ピロホスホヒドラーゼ)の活量の減少を示し、本質的なアミノ酸を優位に、セリンより派生した本質的なアミノ酸をさらに優位に、最も優位なメチオニンまたはトリプトファンで過剰分泌するように、野生型に対して遺伝的に変化した細胞とかこうした細胞を含む飼料添加剤、そして、セリンより派生した本質的なアミノ酸を、つまりメチオニンまたは芳香族の本質的なアミノ酸を、特にトリプトファンを優位に過剰分泌する細胞の生産方法に関与し、ppGppaseのためにコード化する遺伝子を不活性化する細胞の生産を包括し、並びにセリンにより派生した本質的なアミノ酸の生産方法に関与して、そこからa)本発明の最初の観点またはその実践形式の一つに従い、細胞を培養し、b)選択でアミノ酸を精留するステップを含んでいる。(花村嘉英訳)
◆特許文は、専門用語が多く、説明が細かくて一文が読点で長いため、一読でわかる訳文を作成するのに修練が必要である。また、ドイツ語と日本語は、語順が異なるため、ドイツ語の語順で訳していってもわかりにくい文章になることがある。そのため、原文と訳文を照らして何度も校正する、また、類似のデータを繰り返し参考にするのがよい。語順については、日本語はかなり自由という特権があるため、テーマレーマも決まるように工夫したい。
花村嘉英(2018)「ビジネス日本語の攻略法」より