Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性-モンタギュー文法による形式意味論からの考察13


D 前置詞付きの副詞を取ることはできない。

(6)Ich hoffe darauf, sie wiederzusehen. (6)の形にはならない。(Engelen)

E 補充的なes(expletiv)をとることはない。

(7)例外 Ich vermag es nicht, ihn zu überreden.

F 様相動詞は完了形を作らない。しかし、反例がまま見られることから、特性と言えるかどうか疑わしい。

(8)Er hat spazieren zu gehen gepflegt.

G 様相動詞は受動態を作らない。

H 様相動詞の多くに同音意義の本動詞(Vollverben)がある。

(9)Die Sonne scheint.
(10)Er scheint zu schlafen.

 上記特性から、Neugeborn(1976)には、様相動詞群が列挙されている。例えば、brauchen:1必要がある(modal)、2使う(voll)。

(11)Morgen brauchst du nicht kommen.(小学館独和大辞典)
(12)Er braucht immer seine Fäuste. (同上)

 上記特性のうち、CとHについて補足説明する。

花村嘉英(2020)「Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性-モンタギュー文法による形式意味論からの考察」より

シナジーのメタファー1


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