R15、R16 時制に関する規則
それぞれの統語操作は、σ3(x)=「Perf(x)」、σ4(x)=「Fut(x)」である。
R15:Satz → Satz
ÜR15:Perf(s)=Perf(s)
R16:Satz → Satz
ÜR16:Fut(s)=Fut(s)
R17 関係節に関する規則
統語操作は、σ5, n(x, y)=「(x, so daß n y)」
R17:Subst oder N, Satz → Subst
ÜR17:(S1, so daß n S2)={x|x ∈ S1 ⋀ x ∈ [xn|S2] }S1 ∈Subst, N S2 ∈Satz
R18、R19、R20 量化に関する規則
対応する統語操作は、σ6, n(x, y)= 「(x)(er n: y)」
R18は、従属文の人称代名詞と主文の人称代名詞の関係(Satz、N → Satz)を、R19は、非指示的な動詞のde-re読み(V、N → V)を、R20は、関係節をともなう名詞句の量化(Subst、N → V)を規定する。
ÜR18:(S1)(er n:S2)=[xn|S1] ∈S2、S1 ∈ Satz、S2 ∈ N
ÜR19:(S1)(er n:S2)={x|[xn|x∈S1] ∈S2}、S1∈V、S2 ∈ N
ÜR20:(S1)(er n:S2)={x|[xn|x∈S1] ∈S2}、S1∈Subst、S2 ∈ N
花村嘉英(2020)「Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性-モンタギュー文法による形式意味論からの考察」より