Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性-モンタギュー文法による形式意味論からの考察10


R6、R8 副詞に関する規則
 
 R6は述語(Adv, V → V)を、R8は文(AdSatz, Satz →Satz)を修飾する副詞の規則である。

ÜR6  S1(S2)=S1(in(S2))、S1 ∈ Adv、S2 ∈ V
ÜR8  S1(S2)=S1(in(S2))、S1 ∈ AdvSatz、S2 ∈Satz

 尚、「nicht」、「notwendig」は、それらが論理的構造を示すことから、ÜR3として次のように規定されている。

ÜR3 nicht ={P|~ex(p)}
   notwendig ={P|□ex(p)}

R7 前置詞に関する規則

ÜR7  S1(S2)=S1(in(S2))、S1 ∈ Präp、S2 ∈ N

R9、R10、R11 連言に関する規則

 連言規則に対応する統語操作は、σ1(x,y)= df「(x=y)」である。R9は文(Satz、Satz → Satz)、R10は動詞(句)(V、V → V)、R11は名詞(句)(N、N → N)を接続する規則である。

ÜR9(S1 und S2)= (S1 ⋀ S2)S1、S2 ∈ Satz
ÜR10(S1 und S2)={x|x ∈S1 ⋀ x ∈S2}S1、S2 ∈ V
ÜR11(S1 und S2)={p|p ∈S1 ⋀ p ∈S2}S1、S2 ∈ N oder Subst

R12、R13、R14 選言に関する規則

 選言規則に対応する統語操作は、次の通りである。σ2(x、y)=「(x oder y)」R12、R13、R14及びそれぞれの翻訳規則は、連言に関する規則と平行に考えられている。

花村嘉英(2020)「Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性-モンタギュー文法による形式意味論からの考察」より

シナジーのメタファー1


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