Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性-モンタギュー文法による形式意味論からの考察9


R3、R4、R5 他動詞に関する規則

 R3は名詞(TrVn, N od. Subst → V)を、R4はdaß文(TrVSatz, Satz → V)を、R5はzu不定詞句(TrVv, V → V)を従える規則である。

(3) Heinrich findet eine Hexe. 1
     △
 Heinrich  finden eine Hexe 3
       △
   finden eine Hexe 2
   △
  ein Hexe

ÜR3 S1(S2)= S1(in(S2))、S1 ∈ TrVn、S2 ∈ N, Subst

翻訳
1 in(finden(ein(Hexe)))∈ Heinrich ÜB1
2 in(finden(ein(Hexe)))∈ {P|in (Heinrich) ∈ P} ÜB1
3 in(Heinrich)∈ finden (in (ein (Hexe))) ÜB3
4 in(Heinrich)∈ finden (in (PQ|∃x(x ∈ P ⋀ x ∈ Q))(Hexe)ÜB4

 尚、能動と受容(werden)の間に意味上の際が生じない他動詞に対して(変わるもの、例、erwarten)、次の定義が設けられている。
D1 ∀x∀P(x ∈ T(P) [y|x ∈ T([[y]]) ∈ P)

5 ∃x(x ∈ Heinrich ⋀ in(Heinrich)∈ finden([[y]])

花村嘉英(2020)「Anfangen、beginnen、aufhörenにおける様相因子の動きから生まれる文の曖昧性-モンタギュー文法による形式意味論からの考察」より

シナジーのメタファー1


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